2014/03/16

いつか王子様が。

小さい頃、ディズニーのお姫様の物語を見ては、目がキラキラになっていた。
観ているだけで、どうしたことか自分がお姫様になったかのような気分になってしまうのである。ボタンホール的細目の日本女児の妄想は、毎度暴走していた。

ところがそれから20年の歳月が流れ、娘と一緒にお姫様物語を観ることになり、ショックを受けた。白雪姫、眠れる森の美女、アラジン、、どれをとってもお姫様はちょっと頭が弱く、家柄と美貌だけが取り柄なのである。そして、偶然出会った逆三角形の王子様に一目惚れされる。お姫様たちの世間知らずさ故に巻き起こった諸問題は、大勢の人たちに迷惑をかけるが、すべて王子様が命がけで解決。そしてお姫様自身は、特に何の努力をすることもなく(白雪姫や眠れる森の美女に至っては寝ているだけ)最終的に「結婚」という永遠の幸せを手に入れる、という流れなのである。
シンデレラも、要は美貌と魔法使いのおばあさんのお陰でうまくいく、玉の輿の話だ。

お姫様物語は、意外にも教育上あまり良くない。
特に長年シングルマザーだった私としては、問題解決を男性に頼るという点も、結婚が永遠の幸せとして描かれている点も非常に心配である。
更には「美しいから幸せになれる」という危険な刷り込みもある。

娘につい「こういう話を信じてはいけませんよ。」と言い聞かせたくなる一方で、お姫様はやっぱり女の子の憧れの的。。

女の子はいくつになっても、多かれ少なかれお姫様でありたいんだよね。

白馬に乗った王子様、お籠に乗ったお殿様、

お姫様を、よろしくね。


英語版 Sleeping Beauty - Once upon a Dream
 
日本語版 眠れる森の美女 - いつか夢で

フランス語版 La Belle au bois Dormant - J'en ai rêvé

0 件のコメント:

コメントを投稿